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お庭の雑草対策の基本は「手で抜く」こと
除草剤の活用
除草剤は大きく分けて2タイプ。液体タイプである「液剤」と、固形タイプである「粒剤」があります。
液剤のメリットは、薬剤が浸透しやすいため枯れ始めるのが早いこと。その一方で薬剤が残りにくいので、効果が長続きしにくいデメリットがあります。反対に粒剤は効果が長続きする一方で、水がかかって溶けないと効果が現れにくく、枯れ始めが遅い傾向にあります。最近は粒剤の持続効果を持った液体タイプ、といった便利なものもあります。除草剤選びに迷ったら、目的と効果で選んでみましょう。
少々難しい話になりますが、除草剤には農薬登録されているものとそうでないものがあります。農薬は作物や環境への影響が試験・評価され、野菜や花を育てる場所や庭木の下などの栽培している植物周りで使用できる「農耕地用」と、使い方を守れば樹木等が生えている周辺で使用できる「緑地管理用」に分けられます。
農薬登録されていない除草剤は植物を植えていない場所でのみ使用でき、「農薬ではありません」、「非農耕地用」と表示されています。
除草剤には様々な種類がありますが、どのタイプであっても、まずは商品のパッケージ裏に書かれている使用方法や使用量をきちんと守ることが大切です。
植物を育てている方の中には、除草剤に対して「大切な植物も枯らしてしまうのでは?」という不安がある方もいるかもしれません。除草剤には、かけた周囲を枯らすものと、かけた場所だけを枯らすものがあります。大切に育てている植物から少し離れた場所で、かけた場所だけを枯らすタイプの使用をおすすめします。
小さいお子さんやペットのいるご家庭では、農薬を使用することに少なからず抵抗があるかもしれません。除草剤の成分には、食品由来の有効成分を使用したものや、食酢を使用したものもあります。この機会に一度、安心できる成分が使われているものを探してみてはいかがでしょうか。
防草シートの種類と選び方
防草シート(ぼうそうシート)とは、雑草が生えてしまう場所に敷設することで、太陽光を遮断し、雑草を生育・貫通させないようにする為の繊維で作られたシートです。
砂利やウッドチップなどの下に使用することが多いので、砂利下シートとも呼ばれ、他には除草シート、雑草防止シートなどがあります。
その用途は幅広く、公園、インターロッキング、高速道路の中央分離帯、墓地、道路予定地、太陽光発電所など、公共の場でも多く採用されています。
もちろん、一般家庭でも普及しており、ウッドデッキの下、玄関アプローチ、駐車場など庭全般に対応できます。
防草シートには、主に砂利の沈下防止を目的とするリーズナブルなものから、より耐久性に優れ強い雑草も抑制する強力タイプまで様々なタイプがあります。
防草シートの素材として一般的に多く使われているのは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどです。
ポリエチレンやポリプロピレンは紫外線に弱いので曝露施工(シートがむき出しになった状態)を避ければ問題ありません。また、ポリプロピレンは水に強い耐候性があり、環境にも優しい素材です。
一方ポリエステルは、熱や紫外線に強く劣化のスピードは比較的遅いですが酸・アルカリには弱くなります。
繊維形成は、密度が低く葉の丸い雑草に適した「織布」、比較的密度が高くスギナなどの雑草にも強い「不織布」などがあります。織布は安価ですが耐久性は不織布の方が上です。
スペックや価格に差があります。安さ重視で選んでしまい防草いシート本来の効果が得られず2,3年でボロボロに…なんて事にならないよう目的や施工場所に応じて最適な防草シートを選びたいものですね。
砂利を敷き詰める
家と塀との間のスペースなどに砂利を厚く敷くのも効果的です。
砂利で日光が地面に落ちた種に届かなくなり、新しく雑草が生えてくるのを防ぐことができます。
防草シートを張った上に砂利を敷くとさらに効果が高まります。
ただし、砂利は厚めに敷かないと意味がなくなってしまいます。
砂利の量が少ないと、雨が降った後や砂利の上を歩いた後に土が出てきて、地面に日光が当たると種子から雑草が生えてきます。
お庭のスペースが広ければ広いほど、たくさん砂利が必要になってきて費用がかさんでしまうというデメリットもあります。
そんな時はグラウンドカバーやレンガなども組み合わせて、部分的に砂利を敷き詰めるとおしゃれでいいですよね。
コンクリートやブロック、レンガ
インターロッキングブロックという、いろいろな色のついたコンクリートブロックを組み合わせ、レンガ風に組み合わせたものを使うのもおすすめ。
インターロッキングブロックでアプローチを作り、両サイドにグリーン。
そんなお庭もとてもステキですよ。
人工芝との組み合わせもよく見られます。